342 :公園に潜む者:2009/06/25(木) 03:00:19 ID:fR/sSPnIO
俺が中学二年の時の話。
週末になると仲のいい友人達で集まり馬鹿騒ぎをしていた。
そんな夏のある日の事…

仮に友人H、S、Yとする。
みんなで公園で花火をしようという話になり、みんなで金を出し合って花火を沢山買い集めた
花火は集まった。後は場所だ、どこがいい?
『まだ俺らが言った事のない場所に行こう』
と友人Sは言った。
その公園とは、俺らが住んでる場所から線路の向こう側にある人気のないところだった。
早速俺らはチャリで向かった。
15分くらいで公園に着いた。
街頭は要所ずつに設置されてるのだが、広場の部分だけ光が届いていないように見えた。背筋がぞっとした。
ふいにYが
『やべっ、俺ら何も菓子とか買ってねーわ』
いつもは適当に遊んでから菓子やらを買い込んで騒いでいたからいつものように
H『じゃあ俺ファンタグレープ』
俺『俺はショッポなW』
という感じで二手に別れた。
何と無くベンチに座りながら好きな人の事、ゲームの事とかだべりながら時間を潰してた。
ずっと気を紛らわしていた俺は、おもむろにジッポを取り出し、タバコに火を点けた。
その瞬間 

そいつは現れた
『顔』である。とにかく馬鹿でかい顔。
当時の俺は身長が170近くあったが、おおよそ縦ニメートルは あった
火花が散った瞬間にしか見えなかったがはっきり見えた。髪がダラッと垂れ、まるで落ち武者のようだった。
そして、首だけしかないのだ。
凄くびっくりしたが、見慣れていたため、なんとか正気を保てた。汗がびっしょりだった。
俺の異変に気付いたHは
H『なに、また出たんか?』
と言い、顔色を窺った。
俺『あーうん、また出た。まあ大人しくしとけば多分ついてこないだろ』
ちなみにHは若干霊感があり、俺と二人の時は必ずと言っていいほど出てた。
俺は少し深呼吸をし、少しだけ唱えた
『たかまのはらにかんずまりまするかむろうぎかむろうぎのみことをもって(略)かしこみかしこみまもうす』
ものの5分程度唱えた後に調度二人が帰ってきた。
びびりのYに気を遣い、何事も無かったかのように
『よっしゃやるか!』
と無理に騒いだ。今思えば、合流した時点で帰った方が良かったのかもしれない。 

俺らが公園まで行く道は、店に寄りながら来たから線路沿いを行くのだが、帰り道は公園の傍に流れる川沿いを歩く。
Hの状態はただ事じゃないと感じていたが、未熟な俺にはどうしたらいいか解らなかった。とりあえずは俺の家に運ぶことにした。
家まであと5分程度に差し掛かるところ、橋を渡りきった瞬間に背中が重く冷たくなった。
俺『H、聞こえるか?絶対に、振り向くなよ。S、Y、おまえらは見えないだろうけどできるだけ後ろは見るな。』
ゆっくり、ゆっくりと歩を進め、少しずつ歩いていった。
あともう少しで左折…!もう少しで帰れる!
そう思った瞬間
カリカリカリ
最初は風で動く葉の音か何かかと思った
カリカリカリカリカリカリ
二度目で気付いた、後ろにナニカいる…
SとYには気付いていない様子だった。
カリ、カリカリカリカリ
やばいやばいやばいやばい!
かなり焦った。多分一生であるかないかくらい焦ったと思う。
ようやく左折できたところで左目の視界の隅に数メートル後ろのソイツを捉えた
暗かったからかもしれないけど、深い緑の作業着を着てたソイツは
右手が無く
左足が無く
左手にマトックをひきずっていた。
頭が…やはり無かった
やっぱアイツか
そう思った瞬間
リカリ…カリカリカリカリカリカカカカカカカカカ!!!!
ソイツはいきなり追いかけてきた!友人達は全く気付かず、動けない状態でいた
(追い付かれた!?)
と急に音が止み、俺の肩にずしんと重みがあった。そしてふぅ~…と、だるそうな息を吐いた後にこう一言。
戻 せ よ 
俺は気を失った。 

345 :公園に潜む者:2009/06/25(木) 03:07:50 ID:fR/sSPnIO
質問があったので、真相と後日談を書きます。

えっとね、Hが方向を変えたじゃん?暗くて気付かなかったけど、そこに祠?らしきものがあったんだよ。
明るくなって来てみたら花とか水とか供えてあったんだ。そこに当たってしまってぐちゃにしちゃったの。
ちゃんと元に戻して奉ったよ。半年金縛りになったけどね 

346 :公園に潜む者:2009/06/25(木) 03:39:27 ID:fR/sSPnIO
すいません、更に詳しく書きます。

俺が気を失ってから、SとYは必死に俺の家に運び込んだらしい。


気を失ってる間に見た夢。
それは洞窟の中だった。そこには一所懸命に穴を掘っている人がいた。その人には足が無かった、左足が…
ふと、俺に気づき振り向いた。
ゆっくりと歩み近寄り、俺の顔をなめ回すように観察し、残った手でピタピタと感触を確かめるように、いやらしくニヤッと笑った、
奴はこう言った。

あともう少しだったのに、なんで邪魔した?アレは戻したのか?戻せよ、戻せよよぉぉぉぉぉぉ!!
絶叫を聞いた瞬間、口が馬鹿みたいに開いて俺の頭から食おうとした。

『エイッ!』

神主の声。ここで目が覚めた。隣の目が覚めたHと、何が何だか解らずのYが半泣き状態だった。

昨夜まであった事を全て話し、見たものも全てを話しました。

とりあえず、俺を含めたH、S、Yにお祓いをしてもらい、後日、あの公園に行ってみた。

入った時には気付かなかったが、入口の横あたりに祠らしきものがあった。
そこには花と水を供える入れ物があった。あの花火のせいか、見事に命中したのか目茶苦茶になっていた。

俺と友人は四人で掃除し、綺麗にした後で買ってきた花を添えて手を合わせた。
『ごめんなさい』と。

帰り道、アイツと遭遇した場所である。

あれ?これ、なんだ?

今まで気付かなかったが川沿いにある花壇?付近にある土があって、
そこにはアイスの棒くらいの大きさの卒塔婆?らしきものがあって、よくわからない言葉が記されていた。
俺は感覚的に
ああ、あそこ(公園)とここ(川沿い)は通じてるんだなぁ…
と感じました。何故かは分かりませんが。
個人的には、あの霊は、空襲から逃れるために掘られたんだろうなぁ…あの深緑っぽい作業着は、もしかしたら軍服かもなぁ…
と思いました。

俺の話は以上です。
今でも友人達は元気に暮らしています。

長い分に付き合っていただき、ありがとうございました。