これは、僕の中学の時の友達の西(仮名)の体験談です。 


西の家は、かなり古めの14階建てマンションで、遠く離れた場所からでも目印になるくらいのでかさ。 

そこに、父親、兄との3人で暮らしてました。 

部屋は、1411号。 

14階の一番端っこです。 エレベーターも設置され(当然だけど)よくかくれんぼや缶蹴りなどしました。 

今では考えられませんが、当時屋上は開放され遊び場になってまいた。 

と言う事で、マンション全体が僕らの遊び場でした。 

ただし、外観は古いだけあって不気味、さらに自殺の名所でもありました・・・。 


西がこの恐怖体験にあったのは、中学3年の時でした。 

西はサッカー部で放課後、毎日練習に明け暮れてました。 

朝練は勿論、夕方は真っ暗になってから帰るのが普通でした。 

その日は、たまたま早くに終わり、まだ明るいうちに家に着いたそうです。 

1階の玄関を通り、2台ある内の右のエレベーターに乗りました。 

そのエレベーターと言うのが、窓のついてるタイプの奴でその階を通ると、踊り場が見えるんですよ。 

だから、エレベーター待ちをしている人が見えるんです。 

その日も、14階を押しいつものようにエレベーターに乗りました。 

14階につき、エレベーターを降りても結構部屋までは距離があります。 

また、廊下はLの字型のなっており右を見れば外の風景が見える・・・・。 

身を乗り出せば、下の駐車場も見えるわけです。 

その廊下を西は歩っているたそうです。 

すると、屋上に人影が見える・・・。 

対面側の上の階・・・。 

西の部屋は14階ですから、上は屋上です。 

その人影はフェンスを超えて立っている・・・。 

先に西にきずいたらしく、こっちをボ~っと見ていたそうです。 

ただ、夕日が逆光になってよく顔が見えませんでした、そしてその人影は西から目線をそらし、下を見たそうです。 

そして、次の瞬間その人影は、頭から下に落ちて行きました。 

ドスッ!!気持ち悪いですが、落ちた音まで聞こえたそうです。 

そして、下からは悲鳴が・・・・。 

思わず身を乗り出し、下を見ると遥か下の駐車場の一部が赤く染まっていたそうです。 

西は、走って家に帰り管理人に電話し、目撃者として後から警察などに色々聞かれたそうです。 

その自殺者は11階に住む専門学校生で、西とも顔なじみでした。 

その後、3日間はなにも食べられなかったそうです。 


それから、3日後。 

いつものように、西は部活で遅くなり真っ暗な中を帰ってきました。 

マンションにつくと1階の集会所でその人のお葬式が行なわれていたそうです。 

「俺も線香あげなきゃ・・・。」 

と考えながら、エレベーターに乗りました。 

中には誰も乗ってません。 

いつもの窓付きエレベーター・・・・。 

14階を、押しボーっとエレベーターの窓から踊り場を見ていたそうです。 

エレベーターは、10階まで来ました。 

「そういえば、あの人結構踊り場でエレベーター待ちしてたな~、なんか嫌な感じだな~。」 

と思いながら、10階から11階へ・・・。 

その時の事を西は「なんか、嫌な予感したんだ。」って言ってました。 

エレベーターの窓の上のほうに11階フロアーの窓の下のほうが重なる・・・。 

そこに、手が2つ“ペタッ”っとくっ付いている・・・。 

よく、子供とかがそういうタイプのエレベーターでやりますよね。 

下から来るエレベータを覗きこんでるように・・・。 

そんな感じだったそうです。 

誰かが西を覗き込んでいる・・・・・。 

だんだんその人が見えてきます。 

そして11階のあちら側には、間違いなくあの自殺者が、あの11階の専門学生が窓に手を付け、こちらを覗きこんでいたそうです。 

いや、覗いてたというよりは、睨んでた・・・。 

エレベーターは、そのまま11階を、通過します。 

14階について西は走って部屋に戻り兄にその話をしたそうです。 


この話を聞いたとき、思わず「ウソだろ!?」って言いましたよ・・・・。 

でも西はこう言いました。 

「本当だよ、実は俺1階で葬式やってるの見たとき、正直なんで、俺の見てる前で自殺したんだろ、迷惑だよって思ったんだ・・・。 

だから、あの人怒ったのかもな・・・・。」 

その後、西はすぐに線香をつけに言ったそうです、悔やみの気持ちを伝える為に・・・・。 


自殺者は最後に何を伝えたかったのでしょうか・・・・。